薬に必要な研究費用

一つの薬を開発するまでに必要な研究費用などについて、説明します。

新薬を開発するまでの費用は、約100億円から200億円ともいわれています。
どうしてこんなに大金が必要かというと、薬として適切な化合物を作り出すまでの厳しい選択が影響しているのです。
薬として適切な化合物の候補は、約6000以上です。
様々な組み合わせで様々な実験を行い、そこからたった一つの組み合わせが薬として選択されます。
つまり新薬が作り出せる確率は、6000分の1なのです。
さらに承認基準も厳しく、世界で一年に誕生する新薬は10種類程度しかないのです。

まず新薬の開発は、基礎研究から始まります。
病気に効果がある化合物の組み合わせを見つけたり、成分を発見する作業です。
どうしたら病気の改善に繋がるのか、時間を掛けて研究します。

さらに動物実験を行い、安全性を確かめます。
基礎研究で発見した成分を、動物や細胞に投与して効果を確かめます。
ここまでで、約5年かかります。
そして人体実験を行い、安全性と有効性を確認します。
治験と呼ばれるもので、3ステップの実験を重ね安全を確かめます。

商品としての承認を受けるために審査を受け、それから一般市場に出回り販売されます。

長期間の実験や研究を重ねて商品として認められるので、これほど膨大な費用が必要なのです。